都市伝説名/個体名 開けてくれ!/ロイエ・ウォールバンガー
参考台詞
「教授ーーーーッ!!何かの冗談っスよねーーーーーーッ!?」
「さささ寒い寒いバカじゃないのさむいさむい夏じゃねーのかよ今ァ!?」
「バカは俺だ・・・あーもうめっちゃくちゃグロい死に方しようかな・・・・・」
「聞こえてんだろ聞こえてんだろ聞こえてんだろ聞こえてんだろなあなあなあなあなあなあなああああああああ」
「帰れる家があるうちに帰んな」
「俺はここだよー。どんどん」
「オカルトもサスペンスもホラーも、原因は大体脳の盲点だ。ほらもう出られない」
「う゛っ、公園に逃げるなんて卑怯じゃねーか。・・・なァんてなあああああトイレも壁の一部だオラアアアアアア」
「解除まで十秒とか最短・・・・ナニガカノジョトマチアワセダクタバレ」
都市伝説概要
アメリカのとあるマンモス大学。夏の長期休暇に入る直前悲劇は起きた。
偶然地下の研究棟に忘れ物を取りに行っていた学生が閉じこめられてしまったのだ。
ただでさえ人数の多い学校。すっかり仕事を終えたと思いこんでいる関係者達は皆出て行ってしまい、厚い扉は叩いても叫んでも一部の音すら通さない。かくして彼のあまりにも長い夏休みが始まった。一月以上が立ち、再び開かれた棟に残っていたのは冷たく冷え切った学生の死体、そして扉の内側に血糊と共に刻まれた無数の爪の痕であったという。
能力・特性
純粋な恐怖の念だけが残った、いわゆる騒霊。だが凄惨な経験の結果かなりの力をつけており、霊体となった現在でも消滅せず日々をグダグダと生きている。触ると綿に手を突っ込んだような感触がする。都市伝説の性質からか壁、塀、柵に体のいずれかが触れていないとその場に居ることが出来ない。柱や樹木などは不可となるため危険を感じたときは開けた場所に逃げ出来るだけ音が伝わらない距離をとること。ただし調子がいいと手っ取り早くターゲットを見つけて相手の認識の中の壁沿いにやってくる。怖い。
能力は音波による認識の干渉。霊の手で空中を叩けば一度目で聴覚、二度目で視覚、三度目で脳に錯覚を起こさせ標的の目の前には壁があるという刷り込みがなされてしまう。しかしこれといって目的や意図があるわけでもなく、ただの迷惑な癖と言ったところ。だが相手からすればいきなり目の前に障害物が出来上がったとしか思えない訳であり、うっかりと何度も能力を行使しようものなら目の前には巨大な迷路が出来あがり最悪一生その場から動けないということも確立としてはあり得る。能力の解除は最初の音を聞いていない誰か。つまり壁の認識を持たない者がその壁をすり抜ける瞬間を目撃すれば一切の齟齬は解ける。音自体を防ぐ方法は、現状不明。
備考
教授達にも忘れられちゃうような、至って陰湿なギーグボーイ。ただし交友関係はそれなりにあった。むしろ一ヶ月くらい音沙汰が無くても不思議がられないような生活をしていたことの方が問題なのではないかとの声もあるが、まあ、そっとしておいてあげてください。単なる死体で終わらなかったのは、もしかしたら過剰なまでのオカルトマニア性が幸いしたのかも知れない。口は悪いが気は優しい、あと筋力は皆無。
トシデンセツという言葉が未だ根強く残る日本に興味を抱き短期(自称)留学中、現在はその辺の大学に潜り込んで気分だけでも学生の頃の空気に浸っているようである。煤けた金髪に黄緑に近い青の三白眼、きたないパーカーとカーゴパンツ。パチモンのスニーカー、ヘッドホンと普通の格好をしているがポケットに突っ込んだ両手の指先だけはやや透けており骨となっている。
物理攻撃は基本効きようが無いが、念に近い力を使われると湯気の如く散ることはある。実家(カリフォルニア)に埋葬された自分の死体と残された幼い妹が今のところ気がかりとのこと。日本の「ここからだして」の都市伝説の話を聞いた感想は「なにそれめっちゃかわいそう」
台詞の中の寒いという言葉は元ネタが「地下の気温の低い環境でミイラ化して発見された」という逸話から。名前の由来は噂話の意であるロア(Loir)のローマ字読みと壁叩き(ウォールバンガー)から。余談だが、カクテルにも全く同じ名前の者がある。これは単にヨッパライの悪癖を指す。
PR