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指先で弾かれた上着の合わせが、口腔を開けるようにゆっくりと広がる。銀の翅を持つ蝶は、赤い視線を搦め捕るように不規則に飛び交い無慈悲な刃を受けた。と、散り際の抵抗か撃ち抜かれた蝶たちは次々に炸裂し、その鱗粉が爆煙を巻き込んで不可視の空間を作り出す。「さ、それじゃあ逃げますか」蝶の一つを握り潰して光の粒子に変え、呆気にとられる幾人かに向かって彼女は促した。 (増長(+皇+?))

「非道い話です・・・コンティニューも無しなんて」「唾棄すべき発想ですよ。人命をコインの高さで計ろうなどという事は」 吊り上がった口角と微かに震える唇。双方は笑みを形作って対峙していた。「ですからその身体、魂、技能、余すところ無く喰いつくすのが私のモットーなんです」「・・・・・・なら、食あたり・・・してしまいなさい」 細めた眼は、あくまで意志を持って静かに相手を見据えていた。 (増長+皇)

「三度目の正直って奴ですかね」 息を潜めてはいるものの、その口調はどこか気の抜けたように穏やかだった。「十分健闘出来たでしょう。満足です」 その腕に夜臼が咄嗟にしがみついたのは、ただの恐怖ではない。辺りに霞む白い光は不気味な輝きを帯びていた。「小生の終わりに、誰かが居て良かったですよ」強く肩を引かれ連れ去られる間際、最後の叫びは爆音に沈む声によって掻き消える。      「・・・・・ご無事で」 (増長+夜臼)

「案外底意地が悪いんですね」「ん」 熱気と炎に包まれながらも二人を取り巻く空気はどこか異質な物となっていた。 「最期の言葉くらい、普通に別れを告げていればまだ諦めも着いていたものを・・・ああ、彼女は一生引き擦りますよ」「それは何より」 乱暴に掻き上げた髪の下、無気力な瞳が確かにかち合った。「無感動に死ねるほど、小生人間が出来ちゃいないもんで」 (増長+皇)

+++
キャラ化は恥ずかしがったら負けです!!恥ずかしがったら負けです!!
上からセンサー誘導でのスタンド起爆ネタ(下記のネタの前提が間違っていた場合のプランB)、死にかけネタ、意外に性格が悪いキャラだったというネタと書きたいものを載っけてみました。ニアデスハピネスがやりたかっただけです。
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